ケニー・レイ-流浪のベテランピッチャー

ケニー・レイ

レイ Kenny Ray
生年月日:1974年11月27日
投打  :右投げ右打ち
身長/体重:188cm/92kg
ポジション:投手
出身  :アメリ
ドラフト:なし
経歴  :ロイヤルズ-ブレーブス-SKワイバーンズ-La Newベアーズ-楽天(2013年)-Lamigoモンキーズ-楽天(2015〜2016年)
持ち球 : ストレート、ツーシーム、チェンジアップなど

概要

アメリカでは1993年のドラフトでロイヤルズに入団。しばらくはメジャー登板がなく、自由契約後に所属球団が見つからずに米独立リーグでプレーすることもあった。

2006年、ようやくアトランタ・ブレーブスで69試合に登板して活躍するも、その後は再び出番なし。2008年は韓国のSKワイバーンズに在籍し、さらに2011年、12年は台湾のLa newベアーズでプレーと、国を渡り歩いた。

 

2013年、今度はメキシコリーグに在籍したが、シーズン途中となる6月に楽天へ入団。これでアメリカ、韓国、台湾、メキシコ、日本と5カ国でプレーすることになった。

 

だが、途中入団ということもあり登板機会は少なく、さらに9月のロッテ戦では鈴木大地が放った打球が顔面を直撃し、骨折。この怪我の影響もありシーズン5登板に留まった。

 

だがCSから一軍に復帰。バットマンのようなフェイスガードマスクをつけて登板すると、リリーフとして活躍した。 圧巻の投球を見せた試合が、巨人との日本シリーズ第3戦。この日の先発投手、美馬学が打球を足に受けて6回途中で降板すると、救援登板して2回1/3を1失点に抑えた。

 

緊急となる登板で巨人打線を抑えた点は見事で、楽天はこの試合に勝利。シリーズが第7戦までもつれ込んだことを考えると、レイの活躍は大きかった。

 

しかし公式戦で通算5登板に終わったためか、オフに自由契約。2014年は再び台湾へと戻った。と、思ったら2015年に再び楽天へ復帰。

 

この時すでに年齢は40歳を迎えていた。 ベテランのため活躍に不安は残ったが、なんと開幕から4連勝を果たす。40代以上の開幕4連勝は史上初となる出来事だった。

 

武器はツーシームとチェンジアップで、右打者の内角をツーシーム、外角をチェンジアップで攻める投球を見せる。このコンビネーションが見事だった。

 

だが5月以降はベテラン故か長いイニングを投げられない場面が目についた。さらに夏場に入ると、成績がさらに悪化。試合中盤に捕まることが多く、最後は5連敗でシーズンを終えた。

 

それでも5勝7敗と及第点の成績を残したこともあり残留したが、翌2016年はさらに成績悪化。4試合に先発して0勝2敗、防御率7.27と結果を残せず、シーズン途中にウエーバー公示され、退団した。

 

ツーシームと変化球を駆使した投球は見事だったが、年齢によるスタミナ低下には勝てなかったか。試合中盤にスタミナが切れてしまう弱点だけはどうしようもない。かといってリリーフでも連投する体力は無いだろう。

 

5カ国を渡り歩き、40歳を超えてプレーし続けた点は見事。メジャーリーグプロ野球で華々しい活躍を続ける以外にも、こういう野球人生があったのかと思わされた。

 

余談だが、個人的には日本シリーズで被ったバットマンマスクをかぶり続けて欲しかった。恐らくは緊急の処置であり、それ以外の場面では許可されていないのかもしれないが……。

 

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